脱皮の達人・日本は崩壊して生まれ変われる

日本経済の崩壊は決して悪くない

 何かが崩壊して元の形が変わったり、消滅することは、決して悪いことではありません。
  徳川幕府が崩壊したから、明治維新になったのです。戦争に負けて軍国主義体制が崩壊し、はじめて日本は平和な国になったのです。
  したがって、日本経済が崩壊するのは、決して悪いことではありません。

 だから、小泉純一郎氏の構造改革で潰れる会社が出るのは、決して悪いことではありません。小泉氏は断固として構造改革を貫くべきです。だめな会社はどんどん潰れていいのです。
  景気回復も、中途半端なままにしないことです。それよりも日本は一度どん底に落ち込んだほうがいいのです。構造改革ももっと厳しくやっていいのです。
  大がかりな手術が必要な重病人に対して、一時しのぎの麻酔で痛みを和らげるとか、鎮痛剤を打つといったことは、むしろやるべきではありません。病気を根本から治すためには、「痛いのを我慢しなさい、この手術を終えれば健康になりますよ」という患者への愛と自らの信念をもって、断固として構造改革を貫くべきです。
  とにかく一度、徹底的に大掃除をして、きれいにするべきなのです。

 根本的な考え方、習慣を変えるのに、中途半端なやり方では変わりません。企業も全く同じです。いまのままでとにかく生き永らえようというやり方では、絶対変わりません。一回全部きれいに大掃除なり、大手術なりしてから、はじめて立て直しに着手すべきなのです。

 だめな企業は倒産してもいいのです。潰れてもいいのです。倒産、破産大いにけっこう、構造改革は断固やるべきです。
  リストラとは再構築です。そうして一番いいのは、いったん潰してから立て直すことです。それがベストです。そうしてこそ、本当の意味での再構築ができるのです。

 日本という国自体も同じです。とにかくいったん更地にして、全く新しいものを建て直すやり方を断固として貫いてこそ、これからの時代に長く通用する日本が生まれるのです。そうなれば、当分の間は何ら心配のない健全な日本になります。

 では、どんな建物に建て直したらいいのか。私は、完全自由化こそベストだと思っています。要するに、すべて完全に自由化することです。とりあえず全部自由化したらいいのです。規制を全部撤廃するのです。シンガポールのようにすればいいのです。規制緩和ではなく完全撤廃です。とにかく全部規制を外す。
  そこで潰れるべき企業は潰れて、淘汰の時代になります。

 国の公益企業も、JRを分割して独立企業にしたように、すべてそうなればいいというのが私の考えです、官庁もガラス張りにして国民に広くオープンにすべきです。
  企業のリストラや倒産など、自由化の新しい波に直接さらされる国民は、当然官庁や官僚、そして政治家にも厳しく接することになります。情報公開も大胆に行い、日本全国、日本という国自身をリストラするのです。
  そう、日本国の徹底的なリストラです。それは、政官財界すべて同じです。かくれている膿を全部公開してしまうことです。
  公務員には事業や商売をやっている人と、同じ感覚になってもらうのです。
  国営企業も民間企業と同じ土俵で競争させるべきです。郵政もヤマト運輸や佐川急便といった民間企業と競争させます。すべてを嫌でもそのようにするべきです。

 すべてを企業競争にさらすと、利益を生まない事業は切り捨てられて、国民の負担や犠牲がかえってふえるのではと心配する向きもあります。でも、ヤマト運輸の経営者のように、自分勝手にそういうことをする企業は逆に顧客に支持されずに潰れると、いみじくもテレビでいっていました。よけいな心配、杞憂というものでしょう。
  企業の知恵と国民の知恵が、どうしたらいいかを解決するはずです。本当の競争をするとはそういうことです。

 私がいいたいのは、いまの次元、いまの感覚で見るべきではないということです。競争にさらされる中から、一番いいやり方がかならず出てきます。
  外国の企業もどしどし日本に入ってきていいのです。シンガポールのように、全国民が英語の使い手というように、日本だっていずれそのようになっていいのです。

 最終的には、どの国がどこで何をしているかということがわからなくなればいいのです。そうなれば馬鹿らしくなって戦争もしなくなるでしょう。
  たとえば、中国などをはじめとして、さまざまな国に日本人が常時何百万人も、何千万人も出かけていって現地の企業活動を通して活躍している中で、はたして戦争ができるでしょうか。

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