脱皮の達人・日本は崩壊して生まれ変われる

バブルとは「エゴ」と「ニセ者志向」の産物

  バブルとは、文字通り泡という意味です。
  泡はたしかに泡としてふくれ上がって見えますが、一瞬のうちにはじけて消えていきます。これが泡の実体、まさに幻想のようなものともいえるでしょう。

 バブルとは、心の世界でいえばお客様を喜ばせようとしないで、また、自分を高めようとしないでお金だけを追いかけることです。そうするとバブルとなり、やがては必ず崩壊していきます。

 お金儲けで一番手っとり早いのは、自分の意識を高めなくてもいいやり方、お客様に喜ばれなくてもいいやり方です。たとえば土地の値上がり、株の値上がりで儲けるといったものですが、それは、博奕で儲けるのと同じです。

 当然、作用、反作用の法則で上がったものは下がり、下がったものは必ず上がるという法則があります。苦労せずに金儲けをすれば、苦労せずに損をします。

 永遠不変の商売の法則があります。
  私の知り合いの不動産屋は、いまでも大きく事業を営んでいますが、その社長はバブル崩壊の影響をほとんど受けませんでした。
  彼は、不動産としての土地投機には、一切関心をもたなかったからです。常に自分自身の成長、そして不動産を商品として、お客様に喜ばれるもっともいいものを提供することだけを心がけていたからです。

 バブル崩壊に出合わないコツは、常に自分自身を高め、成長させ、そしてお客様に喜んでいただいた上で正当な利益を上げることです。それをたゆまずやっていくことこそ、どんな時代がきても永遠不変の商人の真理です。

 以前、台湾で地震があったときに、ビルが崩れて、崩れた壁や柱の奥から石油の一斗缶があらわれた事件がありました。空き缶を多数使って、壁のように見せかけた手抜き工事をしていたのを、テレビで見たことがあります。

 これは、地震がこなかったらいつまでも隠しおおせたものです。地震がきてはじめて、手抜き工事がわかったのです。地震や台風ではじめて手抜き工事がわかる。

 不況がきて、はじめて仕事や商売が本当にお客様に喜ばれて、誠実にやっているかどうかがはっきりわかります。商売がますます厳しくなるこれからは、ごまかしが利かない時代になるということです。
  ということは、世の中のいろいろな問題を表面化させるには、地震や台風は大きな役割をはたすということです。

 同じく、不況もまた社会に対して大きな役割をはたします。
  いい加減なところは倒産する。真面目に誠実にやるところはお客様に喜ばれて儲かる。いいものを常に適確に追求し、社会に役立つものを追求していく企業や商人が残る時代は、悪い時代ではありません。

 バブル経済とは、我欲の追求そのままで商売したり、人を騙してでも金儲けをする典型といえるでしょう。本物とは、お客様に喜ばれ、社会に喜ばれ、自分自身の向上を常にはかる人です。そういう人は、バブルにはひっかからないでしょう。

 バブル崩壊というのは、決してお金の問題ではなく、日本人の欲望による、現物信仰、金銭信仰のすべてのあらわれと、その結果なのです。
  そのことでいまだに精神的ダメージをこうむっている人たちや、バブルがはじけ、夢も希望もなくしてうつ病になる人など、精神的バブル崩壊の被害者が日本にはたくさんいます。
  だからこそ、いまが真実を求めることができるチャンスでもあるのです。

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